1月9日(土)〜11日(月・成人の日)までの3日間において、第11回全日本アマチュアウェイブ選手権大会が御前崎市ロングビーチにて開催された。

第1日目は、冬型の気圧配置が多少緩みつつも続き、朝から天気が良く、雲ひとつない快晴でのスタートとなった。ただし、肝心の風の方は、沖合いでは強い西寄りの風が吹いていて白波が立っているものの、なかなかインサイドまで風が入らず、ヒートスタート予定の9時の時点ではウェイティングとなった。その後もなかなか風が入らず、このまま午前中は厳しいかと思われたが、10時を過ぎた頃ひとりの選手が海面に表れた。御前崎ロングビーチには似つかわしく無いほど大きなセイルとボード、北京オリンピックRS:X級に出場した富沢慎だ。富沢はそのオリンピック艇を駆り、グングンと海面を沖へ沖へと進んでいく。しばらくの間、彼の姿にだれもが目を奪われたようだった。同じウインドサーファーだとしても、彼がRS:Xに乗る姿を見たのは初めてだった人も多くいただろう。おそらくロングビーチにRS:Xが登場したのも初めてだったのではないだろうか。しかも富沢はビーチに戻る前に、RS:Xでウェイブライディングも見せたのだから。
午前11時ころからインサイドにもやっと風が入りだし、午前11時30分にいよいよヒートスタートとなった。風はこの時点では8〜10m/s程度と、何とか5.5程度でプレーニングする程度であったが、波は腰〜腹サイズの東寄りのうねりが入っていて、たまにくるセットをうまくつかめば、ロングライディング可能となっていた。
まずはメンズオープンクラスからのスタートだ。風は多少物足りないものの、選手は5.3〜5.5㎡ 程度の大きめのセイルで果敢にたまに入るセットの波を攻め、ジャンプやウェイブライディングをそれぞれ披露していた。また、たまに入るブローをつかめば、フォワードループも可能となり、1ジャンプ2ウェイブのレギュレーションで試合が進んでいった。
その後、昼を過ぎるころには徐々に風が上がりだし、午後には10m/s〜13m/s程度まで上がってきていた。また、波も東寄りのたまに入るセットは胸近くまでになり、さらに西寄りの風波もアップしてきた。風が順調に入りだすと、それぞれ本来の力を発揮しだし、フォワードループは当たり前で、バックループ、プッシュループ、さらにはダブルループまで出してくる選手もいた。ウェイブライディングも、形良い波を選んできわどいセクションを果敢に攻め、高い点数も頻繁に出ていた。
初日は夕方5時くらいまで行なわれ、メンズオープンクラス、スペシャルクラス、ウェイブクラスがベスト8まで進み、そのほかは、レディースオープン、メンズマスタークラス、メンズグランドマスタークラスはベスト4まで進んだ。

ビーチクリーンから始まった大会2日目。予報通り終日、風は吹き続け、波もセットでコシ前後コンディションが持続し、順調にヒートが進んでいく。スペシャルクラスの注目は若干18歳の板庇雄馬だ。初日、1回戦で富沢誠を、2回戦で同じ18歳、同じユウマの名を持つ小林悠馬を破るなど話題にも事欠かない。というよりも、高齢化の進むウインド業界ゆえに若手の活躍は喜ばしいことなのだ。


風も波もまだまだあるロングビーチ。すべてのヒートが終了した後、各クラスによるスーパーセッションも行われた。一発勝負ということもあり、よりアグレッシブに技に挑戦する選手が続出した。そのためあわや……、というシーンも!
夜は恒例となった御前崎グランドホテルでのパーティ。JPWA全種目(ダウンウインド、アップウインド、ウェイブ、フリースタイル)の表彰式が行われ、フリージービーツのライブも行われた。今大会の結果発表は各クラスファイナリストが舞台に立ち、勝者の腕が石井プロによって上げられた。レディースクラスは、この大会のために御前崎に移り住んだ森美奈子がついに悲願を果たした。そしてスペシャルクラス優勝は板庇の手が上げられた。

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