記録的な酷暑が続いた2010年夏。各地のビーチでは天候とともに風にも恵まれ、本栖湖も盆や週末には多くのウインドサーファーで賑わったようだ。
8月最後の週末となった28日と29日、この夏の成果を試すかのように各地からフリースタイラーが集まった。
JPWA JAPAN TOUR 2010 FREESTYLE 第4戦「KING OF MOTOSU 2010」の舞台は本栖湖ドラゴンビーチだ。

大会初日
今年の夏を象徴するかのような好天、しかも避暑地らしくないほどの高い気温だ。開会式、スキッパーズミーティングがスムーズに行われ、まだ風の弱い午前中はクルクルクラス、トリックマスタークラスからの進行となった。
旧クラシッククラスを踏襲したトリックマスタークラスは微風下でテクニックを競いあう。とくに目立つ技はゲコといったところだろう。またクルクルクラスは、フリースタイルビギナーを含み、基本的にストラップに足を入れずにセイルトリックを競い合う。
順調に進行された両クラスは午前中に1ラウンドずつ消化され、クルクルクラスは1位諏訪、2位松本、3位水野、4位藤井、トリックマスタークラスは1位末政、2位原、3位山本、4位安念となった。

昼休憩を取って暫くすると、徐々に風が上がり始め、ゲレンデではプレーニングするウインドサーファーが増えてきた。石井チーフジャッジの判断により1時30分、オープンBクラスからスタートとなり、オープンA、ウイメンズ、そしてプロクラスが順調に進行されていった。

オープンA第1ラウンドの結果は、1位末政、2位小貝、3位佐野、4位小柳。オープンB第1ラウンドの結果は1位武石、2位穴山、3位橋本洋、4位原となった。互井と穴山ふたりの対決となったウイメンズは第1ラウンド互井、第2ラウンド穴山がそれぞれが取り、第3ラウンドが行われたが結果は最終日の発表となっている。

世界での戦いを今季経験してきた選手も出場するプロクラスは激戦が繰り広げられた。大学生でありまだプロ登録ではない小林がシードの長峰を、JPWAランキング暫定1位で同じくシードの鈴木を元チャンプの吉田が撃破。勢いに乗ったふたりは次の戦いも突破し決勝へ。ふたりの対決は手数も多く、成功度も高いハイレベルの戦いとなった。結果、難易度の高い技を多く成功した吉田が勝利しシングルイリミネーションが成立し、暫定1位が吉田、2位が小林、3位が佐藤、4位が山本となった。
引き続きダブルイリミネーションが開始された。ここで勢いがあったのが鈴木。梅川、長峰、山本を続けて倒していく。しかし体力に難ありといわれる(?)鈴木も次で力尽き、佐藤に破れる。佐藤vs小林、この戦いの時点で風が不安定となり、以降は翌日へ持ち越しとなった。


最終日は、クルクルクラス、トリックマスタークラス、オープンA、オープンBの第2ラウンド、そしてプロクラスのダブルイリミネーションが行われる予定だ。
大会2日目
本栖湖は今日も快晴で真夏の日差しが降り注いでいる。生憎とスキッパーズミーティングの時点では風はほぼ無風。しかし、初日のように午後には風が強くなるだろう期待がもてる天候だ。午前中にはクルクルクラス、トリックマスタークラスの第2ラウンド、プレーニングコンディションになれば、オープンA・Bの第2ラウンド、さらにプロクラスのダブルイリミネーションを再開していく予定だ。プロクラスのダブルイリミネーション成立は果たしていつ以来のことだろうか。
風が吹き始めたの11時ごろ。12時前からトリックマスタークラスとクルクルクラスの第2ラウンドが開始された。見物だったのはトリックマスタークラス、原vs橋本洋のファイナル。お互いを意識するかのような位置取り、すぐ近くで橋本洋がゲコをすれば、すぐさま原もゲコで返す。ワンハンドゲコをすればワンハンドで返し、あげくにはノーハンドゲコまでも返し合う。結果、手数で勝った橋本洋がトリックマスタークラス第2ラウンドを取った。
暫くの間、ウェイティングとなったが、13時半ごろアウトの方ではスラローマーがプレーニングし始めた。大会出場選手たちもちらほらとプレーニングする風が吹き始め、オープンクラス第2ラウンド、そしてプロクラスの未消化ヒートのスタートが期待された。しかしこの風は続かず、15時半の時点で全競技終了となった。
2日間で強烈なインパクトを与えた選手はやはりプロクラス優勝の吉田洋海だろう。手数の多さ、また完成度の高さはかつての輝きに近いか、それ以上かもしれない。ケガからの復活を見事果たしたようだ。来シーズンはおそらくまたプロ登録となることだろう。彼以外にも世界を肌で知る男たちや、技巧派のプロ選手、さらに躍進し続ける若手たち、多くのキャラクターが揃うフリースタイルは、また来シーズンも数々の名勝負を見せ、ウインドサーフィンを盛り上げてくれることだろう。

ケガからの完全復帰を果たしたJ117吉田洋海が優勝。シングルイリミネーション・ファイナルではいまもっともノッている男・J66小林悠馬を退けた。

KURU KURU CLASS 表彰

TRICK MASTER CLASS 表彰

TRICK MASTER レイクシリーズ総合チャンピオン 橋本洋

WOMENS CLASS 表彰

OPEN B CLASS 表彰

OPEN A CLASS 表彰

PRO CLASS 表彰

PRO CLASS レイクシリーズ総合チャンピオン J117 吉田洋海

出場選手、ギャラリーも含めての抽選会
写真と文 JPWA広報委員・中川昌幸
photo & text by M Nakagawa
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