琵琶湖オータムカップ'10 <大会レポート>

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大会前日の15日(金)、午前中からすでにスラロームキングJ25浅野則夫ほか数名が調整を始めていた。調整といえども浅野の艇速は、ビーチからみていてもひときわ速いことがわかるほどだ。ビーチではそれほど強く感じない、オフショアでガスティな風だが、沖まで出て行けば十分に走れるコンディションのようだ。昼過ぎに現地に到着したJPN67山田明彦らも8.6で出て行く。夕方までもったこの風は、前日入りした選手たちにとって十分な調整、練習になっただろう。いつもは海で乗っている選手たちにとっては、超フラットな湖面にうれしい驚きも感じていたようだ。

予報では、初日にコンディションが整いそうだ。

琵琶湖オータムカップ'10 大会会場の琵琶湖・近江白浜海岸
大会会場の琵琶湖・近江白浜海岸

大会初日

開会式、スキッパーズミーティング後にそよそよと風が吹き始めた。徐々に強くはなってはいくが、まだサーキットのプロクラスを行うほど安定はしていない。7ノットから10ノット。11時30分過ぎ、運営の判断により風速規定のないオープンクラスから開始された。

琵琶湖オータムカップ'10 スキッパーズミーティング。参加者は約60名|大会開催にご尽力いただいたパイレーツハーバー伊勢田氏

大会のオープニングヒート、オープンクラスメンズ第1ヒート、1stマークに飛び込んできたのはJ1919生田宏行選手だ。先月末に行われた「第9回全日本アマチュアアップウインド選手権」でも3位入賞した勢いそのまま、ほかの選手を寄せ付けないスピードですべてのマークを回航していく。

琵琶湖オータムカップ'10 オープンクラス第1ヒート。1stマークをトップ回航するJ1919生田宏行
オープンクラス第1ヒート。1stマークをトップ回航するJ1919生田宏行

第2ヒート、1stマークをトップで回航したのは、サーキットに久しぶりに参加した49田村俊之選手だ。ホームであり、この大会をターゲットにしてきただけあってスピードとジャイブにキレがある。

琵琶湖オータムカップ'10 オープンクラス第2ヒート。3rdマークをトップ回航する49田村俊之
オープンクラス第2ヒート。3rdマークをトップ回航する49田村俊之

ファイナルに勝ち上がったのは第1ヒートからJ1919生田、1117大館、40小島、121中井、7滝島、96山田、第2ヒートから49田村、11長谷川、156大内、32-2白藤、1977Schragen、755新居となった。

風は10ノット以上で安定してきた。プロ選手たちもぞくぞくと湖面に出てきた。ボードをRRDに乗り換え、注目のJ21生駒大輔はJ25浅野則夫と艇速を競うかのようにあわせて乗っている。

琵琶湖オータムカップ'10 大会風景

次に行われたのはオープンクラスウイメンズ。このカテゴリーは1レース消化で成立となる。トップで1stマークに飛び込んできたのは81高須美江、そして31岩井清香だ。しかしこのふたりはこの後、痛恨のミスをしてしまう。なんと2ndマークを見間違えたのか、風向が変わったのかぐんぐんと上ってしまう。途中、31岩井はミスに気付き一気に下らせて2ndマークをなんとかトップ回航。下位に対してかなりの距離アドバンテージがあった81高須だったがスタートマークまで上ってしまったミスは取り戻せなかった。このレース、トップは31岩井、2位に8首田尾、3位に11-3今井が入った。

琵琶湖オータムカップ'10 オープンクラスウイメンズ第1レーストップの31岩井

12時50分、10ノット以上の安定した風の中、オープンクラス第1レースファイナルが開始された。トップで1stマークに飛び込んできたのはJ1919 生田。トップだからか、好調だからか、ジャイブ中のその顔には笑みが見える。続いたのは49田村、そして121中井、32-2白藤が続く。ノーミスでトップを維持するJ1919生田が3rdマークを回航し、最後のレグを突き進む。そして49田村が追う。しかし49田村は3rdマークを回航した後、急な失速。その隙をついたのが121中井と32-2白藤、そして40小島だ。このレース、トップにJ1919生田が入り、2位に121中井、3位に32-2白藤となった。この大会を目標にし、好調を維持してきた49田村だったが、最後の最後で力尽きてしまった。 琵琶湖オータムカップ'10 オープンクラスメンズ第1レースファイナルヒートスタート

琵琶湖オータムカップ'10 大会風景 琵琶湖オータムカップ'10 大会風景 琵琶湖オータムカップ'10 大会風景

引き続き、プロクラスが開始された。しかしオープンクラスウイメンズやメンズファイナルで吹いた風は徐々に落ち、何度か行われたすべてのヒートはキャンセルとなってしまった。

琵琶湖オータムカップ'10 大会風景 琵琶湖オータムカップ'10 大会風景 琵琶湖オータムカップ'10 大会風景

大会2日目

午前中はオンショアの風が吹いていた。この風が振れてくれば期待ができるようだ。その風が昼から吹いてきた。湖面には多くの選手たちが出てきた。所々でプレーニングしている。しかしまだ安定していないためレースが行えるコンディションではない。ブローで18ノット、アベレージで12ノットの風が吹き出したのは2時を過ぎたときだった。そしてプロクラスが再会された。 しかしスタートし、1stマークを回航するとスピードに乗れない選手が続出。風がまたもや落ちてしまったのだ。なんどかスタートを試みるが、ブローが続かない。とうとうプロクラスは成立できなかった。

琵琶湖オータムカップ'10 大会風景

とうとう琵琶湖で開催となったJPWA JAPAN TOUR 2010 SLALOM 第5戦はオープンクラスメンズとウイメンズの成立をもって終了となった。

プロクラスは成立できなかったが、いくつかのレースが試みられアマチュア選手にとっては有意義な大会となっただろう。プロにとっても、コンディションや道具について考えるいい機会になったようだ。この期間にはスラローム委員会のミーティングが行われ、道具について、そしてコンディションについてなどの話し合いも行われている(詳細は後日発表)。

次のレースは、アップウインドが11月の「梅園カップ」、スラロームが12月の「掛川サーフスラローム」だ。

琵琶湖オータムカップ'10 オープンクラスメンズ表彰

オープンクラスメンズ表彰

琵琶湖オータムカップ'10 オープンクラスウイメンズ表彰

オープンクラスウイメンズ表彰

琵琶湖オータムカップ'10 フォトグラファーTaketomo

フリーライディング中、アピールのあった選手たちの写真です。
選手の皆さん、余裕のあるときはカメラを構えたらアピールしてください。ウインドサーフィンの激しさ、楽しさ、明るさ、そんな絵を大会中でももっともっと撮って、ここで公開したいと思います。
もちろんレース中は無理をしないでください。でも、トップフィニッシュはアントワン・アルボーなみのガッツポーズを期待します!(フィニッシュ船にフォトグラファーがいないときもありますので要注意)

琵琶湖オータムカップ'10 大会風景 琵琶湖オータムカップ'10 大会風景 琵琶湖オータムカップ'10 大会風景

写真と文 JPWA広報委員・中川昌幸
photo & text by M Nakagawa

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